人はなぜ年を取ると、「太りやすくなる」のか 今さら聞けない「肥満対策」の基礎知識
昔と比べて、食事量は変わらないのに太りやすくなった。健康診断で、中性脂肪値の高さを指摘された。昔と体重は変わらないのに、お腹だけがポッコリ出てきた――。このような「肥満」の悩みに共感できるビジネスパーソンは少なくないだろう。
「アメリカでは太っているビジネスパーソンは、自己管理ができないとみなされて評価されない」とはよく聞くことだが、肥満のデメリットはそういった印象面だけではない。集中力や持続力の低下など、ビジネスでのパフォーマンスにも大きな影響を与えることがわかっている。
もちろん健康面でもデメリットは多い。むしろ、肥満であることの医学的メリットはゼロだ。糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、がんなど、さまざまな病気にかかるリスクが圧倒的に高くなる。ビジネスパーソンとして、健康的に、高いパフォーマンスを長く持続させていくには、「肥満の解消」は必須なのだ。
一方で、現代は飽食の時代。肥満になりやすい環境といえる。年を重ねる中で、何も意識を変えずに日々を過ごしていれば、肥満を避けることはできない。では、なぜ年を重ねると太るのか? そして、その理由がわかったとして、どう対処していけばいいのか?拙著『ビジネスマンのお腹が凹むのはどっち?』(あさ出版)から、いくつか情報を抜粋して紹介していこう。
年を取ると太りやすくなる理由とは?
まず、なぜ年を取ると太りやすくなるのか。一言でいえば、「代謝が低下するから」である。代謝には大きく、「基礎代謝」、「活動代謝」の二つがある。「基礎代謝」は、1日、何もせずにベッドで寝ているだけで消費されるエネルギーで、主に筋肉や内臓で消費される。
一方の「活動代謝」は、日常生活や運動などで消費されるエネルギー。これは、運動を継続的に行っているかどうか、デスクワークか否かなど、人それぞれの生活によって大きく変わってくる。そして、このどちらもが、年を重ねるごとに低下していく。
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