「薄毛に悩む人」が誤解している基本中の基本 最も抜ける秋に必ずしておきたい髪のケア

拡大
縮小

実は市販の育毛剤には、髪や頭皮をかえって傷めてしまうものもあります。エタノールをはじめとしたアルコールが多いものは刺激が強すぎるので、使わないようにしましょう。アルコールが使われるのは、殺菌作用によって品質保持をする、水と混ざりにくい成分を溶かしやすくするといった理由によります。どうしても使いたい場合は、「エタノール」などアルコール成分の表示がなるべく後ろの方にあるものを選びましょう。

男性は、あえて女性用を使うのもお勧めです。というのは、男性はスーッとする清涼感が好きなので、男性用育毛剤にはアルコールが多めに配合されがちだからです。

その髪の洗い方、髪と頭皮を傷つけています

髪を洗いすぎると薄毛になると信じて、2日に1回だけ洗う方も多いようです。しかし、シャンプーの正しい方法は、1日に2度洗い。

1度目は、皮脂、汗、ほこりなどのその日の汚れを落とすために行います。2度目で毛穴にたまった汚れをしっかり落としつつ、頭皮の血行をよくするマッサージをするのです。なお、シャンプーの前に、しっかりとお湯で流すことが大事です。こうすることで1度目のシャンプーの泡立ちがよくなるので、泡が行き渡りやすくなります。頭皮全体をなでて、泡を頭皮におしつけるくらいで済むのです。逆に爪で強くこする方が目立ちますが、頭皮を傷めるのでやめましょう。

2度目は、両手のひらのくぼみと指の腹を使い、耳の上の頭皮を頭のてっぺんに向かって5回ほど押し上げます。こうすることで重力によって引っ張られて硬くなった頭皮をほぐし、縮んだ毛穴を広げて毛穴内の汚れを除去できるのです。天頂部は、手のひらで顔を洗うように優しく洗えばOKです。

シャンプーの洗い流し方もポイントがあり、男女で異なります。ほとんどの男性は、うつむいて後頭部から洗い流します。逆に女性は上を向いて、額からシャワーのお湯を浴びることが多いはずです。そのため、男性は生え際(前頭部)、女性は首の付け根部分に洗い流しが蓄積されがちです。ここをしっかりと洗い流しましょう。

ドライヤーは使わない

頭皮が濡れたままだと不潔になり、薄毛を招きます。かといってドライヤーを使うのは早計です。なるべく使わないのが正解。というのは、頭皮の乾燥を招くからです。

人間の体温だけでも髪はかなり乾きますから、タオルを軽くポンポンと当てる「タオルドライ」で十分です。ロングヘアーでも、髪をタオルで包むようにして軽くたたけばいいでしょう。タオルドライだけで、男性なら15分、長髪の女性でも80分ほどで乾くはずです。

次ページ極度の食事制限も、髪にはNG
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【浪人で人生変わった】30歳から東大受験・浪人で逆転合格!その壮絶半生から得た学び
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
【逆転合格の作法】「日本一生徒の多い社会科講師」が語る、東大受験突破の根底条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT