エアバスも客寄せ、観光大国フランスの商魂

仏語オンリー脱却、英語や日本語も活用へ

エアバスの大型機A380の組立工場。入り口には英語で「Let's visit Airbus」と書かれている。

世界トップの観光大国、フランス。まず思いつくのは、首都パリのにぎわいとしゃれた料理の数々だが、それだけでは、海外からの観光客が日本の10倍も集まる理由を説明しきれない。

実はフランスでは、地方都市や田舎の小村にも、あまり知られていない観光資源が数多くある。特筆すべきは、そうした「ご当地コンテンツ」を上手にアレンジし、組み合わせてPRする観光当局の「コーディネイト戦略」だ。

フランス観光開発機構(アトゥー・フランス、Atout France)は、政府系機関ながら、世界的にも珍しく、観光開発とプロモーションを一手に引き受ける。今年度の「感動大国、フランス」キャンペーンでは、パリに近いノルマンディー地域圏とともに、南部のミディ・ピレネー地域圏を重点的にPRしている。

日本人客が2倍増のミディ・ピレネー

8つの県からなるミディ・ピレネーは、日本人にはまだまだなじみが薄いが、フランス通には徐々に注目が集まっている地域だ。フランス国内にある22の地域圏(海外領土を除く)の中で、最も面積が大きい。

スペインとの国境に近く、かつてはローマ帝国の支配下にもあったことなどから、パリを含む北フランス地域とはまた違った風土がある。興味深いのは、各地方都市が歴史遺産など景勝だけでなく、近隣都市にはない特産品や独自の郷土料理などをそれぞれに持ち合わせていることである。

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