山本監督の「行けたら行け」はなぜ問題か?

バス会社における「行けたら行け」を考える

戦略コンサルタントを経て、現在、会津のバス会社の再建を手掛ける著者が、企業再生のリアルな日常を描く。「バス会社の収益構造」といった堅い話から、 「どのようにドライバーのやる気をかき立てるのか?」といった泥臭い話まで、論理と感情を織り交ぜたストーリーを描いていく。
WBC3連覇を逃したことで、山本浩二監督は激しい非難にさらされた(写真:AP/アフロ)

ダメなマネジメントへの暗喩

痛恨のWBC(ワールドベースボールクラシック)での敗戦からおよそ1カ月が経ちました。日本のナショナルチームのV3が途絶えたこともさることながら、それ以上に山本浩二監督の、件の指示が話題を呼びました。

例の「行けたら行け」です。

そしてその指示の功罪(というより多くは否定的なニュアンスですが)をめぐる議論は、しばらくの間大いに盛り上がり、そしてあっという間に消費され、今はもう旧聞の域に属しています。

私の身の回りでもしばらくの間、局所的にはやりまして「行けたら行け(苦笑)」という感じで、そこはかとなくダメなマネジメントへの暗喩として使われたりもしていました。

そしてそんな一時的なブームも一服して思うのは、「行けたら行け」というのは考えてみると、マネジメントにおいて、それなりに示唆のあるテーマであるということです。

タイムリーなテーマを周回遅れで書くというのはとても気恥ずかしいのですが、今回はこんなWBCの迷言をマネジメントに置き換えて、経営における「行けたら行け」の功罪を考えていきたいと思います。

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