今できることを精いっぱいやっていく、ただそれだけ
――石井監督ぐらいの20代、30代前半の世代が、サラリーマン社会でリーダーになって、年上のスタッフと一緒に仕事をするというケースが出てくる。そんなときのアドバイスはありますか?
僕は会社員ではないので、サラリーマンのように年齢が上がっていけばいくほど、役職が大きくなるということはありません。たとえば5年後には落ちぶれているかもしれないですし、10年後はもっとひどくなっているかもしれない。だから年齢のことはそんなに気にしていないです。要するに、今できることを精いっぱいやっていくという、ただそれだけかなと思っているんです。
――一期一会的なところもあるからということですね。先ほど生意気だからというお話を踏まえたうえでいいのですが、年上の人と仲良くやる方法はありますか?
僕はそもそも仲良くしようとは思っていないんです。むしろ、いい作品を作るために、どうやったら協力できるのかという考え方なんです。とはいえ、経験値や知識の量で言えば、明らかに年上の人のほうが多いので、自分はこうしたいんですけど、そうするためにはどうしたらいいかということを、教えてもらうようにしていますね。
生意気なくせに甘えてみるというか。そして甘えたにもかかわらず、最後は自分で決めます。ただ、これは僕個人はそうしているというだけなので、参考にはならないと思います。
(撮影:尾形文繁)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら