人間たちが知らないゲームの裏側に広がる世界に暮らす悪役キャラのラルフは、悪役ゆえに仲間から嫌われ、孤独な日々を送っていた。そんな彼が「ヒーローになりたい」と願ったことから、ゲームの世界を揺るがす大冒険を繰り広げることになる……。
『トイ・ストーリー』のゲーム版ともいえる本作は、人間たちが知らない不思議なゲームの世界で繰り広げられる冒険物語。スピード感あふれる映像と、カラフルでポップな映像世界は楽しい驚きに満ちている。また、「ストリートファイター」シリーズのザンギエフ、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」のソニックなど、われわれにもなじみ深い日本のゲームキャラクターたちのカメオ出演も楽しい作品となっている。
過去20年以上にわたりウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの幹部として活躍してきた本作プロデューサーのクラーク・スペンサー氏に、本作誕生の裏側について聞いた。

――人間たちが知らないビデオゲームの裏側を描く、という本作のアイディアはどこから来たのでしょうか?
それはリッチ・ムーア監督のアイデアだ。人間がゲームをプレーしていないとき、ビデオゲームのキャラクターたちは何をしているんだろう、スクリーンの向こう側ではどんなことが起こっているんだろう、というアイデアは『トイ・ストーリー』にも通じるユニークなものがあった。アイデアを聞いた瞬時にワクワクしたよ。
――日本の文化をそうとう意識したように見えますが。
もちろん。ビデオゲームは日本の文化だからね。映画の中に登場する「シュガー・ラッシュ」というゲームは、日本の「マリオカート」を思わせるようなレーシングゲームだしね。開発の初期の段階から、日本の文化は意識した。
たとえば、ゲームの「シュガー・ラッシュ」に登場するレーサーたちのファッション、異なる色柄を重ねるコーディネート術なんかは、原宿ガールたちを強く意識した。また「シュガー・ラッシュ」の舞台となるお菓子の国では、ポッキーをはじめとしたいろいろな日本のお菓子も登場しているよ。
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