情熱的に働き続ける秘訣は?
――スペンサーさんのように、情熱的に働きたいという人も多いと思います。働き方のアドバイスをいただけないでしょうか?
まず、ひとつめはとにかく好きなことをやりなさいということ。わたしは大学を卒業して、ウォール街で働いていたことがあった。そこでは、もちろんいい経験になったけど、本当はエンターテインメントの仕事がやりたかった。そこでロスに引っ越して、エンタメ業界に転身した。好きなことなら努力は惜しまないからね。
2つ目は、毎日努力を続けること。努力を続ければ、そのうち周りの人がこの人は頑張っているなと、気づいてくれる。ただ会社に来て、そのまま帰るだけの人じゃないなと気づいてくれる。
そして3つ目は、高いゴールを自分に設定すること。僕はファイナンス畑で仕事をしていたけど、ずっとプロデュースの仕事をやりたいと何年も言い続けてきたら、周りがそれを実現させてくれる形に持っていってくれた、
この「好きなことをやろう」「努力を続けよう」「高いゴールを設定しよう」という3つの事柄を心掛けていけば、あるタイミングでそれらがうまく重なっていって、自分の夢の実現に近づくんじゃないかと思う。
――自分の好きなことを仕事にしているクラークさんの毎日は幸せですか?
毎日違うことが起きる刺激的な日々は、楽しいことだと噛みしめている。これまで何本か作品をプロデュースしてきたけど、それぞれまったく違う作品だった。映画というのは小さなアイデアから始まるが、何年もの制作期間を経て、1本の大きな映画へと育っていく。そしてそれを基にポスターを作り、日本やロシアなど、世界中にそのポスターが貼られる。そして、そのポスターを見て、人々が劇場に足を運んでくれる。
私はそんな自分の仕事に誇りを持っている。もちろん毎日が楽しいし、毎朝起きるのも楽しみだ。もちろん、大丈夫かなと思う日や、心配になる日もあるけれど、やっぱりこの仕事が大好きなんだ。
(撮影:梅谷 秀司)
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