ハウツー本で「変われない人」の根本的勘違い 「小さな変化」を確実に起こす5つのコツ

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3) 全体性に目を向ける

悪癖というのはだいたい、身体の中でも「部分」の欲求を満たすものになっています。例えば暴飲暴食であれば、胃袋の欲求に屈してしまっているわけです。そして、これは自分の意識においても同じです。妄想や自我は言葉を替えれば「部分」への固執なのです。

部分から全体へと注意を向けていくと、自然と「部分の欲求」に屈しなくなっていきます。胃袋だけではなく、腸や、肺や、心臓や、背中や腕の筋肉といった全身の声に耳を傾けるようにしてみる。そうすると自然と、無闇に食べ続けようとする欲求が減衰してくるのです。

1日の疲れがどっと出る時間に注意

4)夜をターゲットにする

1日のうちで、悪い習慣が起きやすい時間帯というのがあります。多くの場合、それは夜です。1日の疲れがたまり、自制が効かなくなると、暴飲暴食や夜更かしといった悪癖が顔を出します。

よって、習慣を変えていくのは夜をターゲットにするのがポイントとなります。いつもより30分早く眠るだけでも、体調はずいぶん変わります。身体が気持ちよくなれば、悪い癖を追いかけにくくなるでしょう。

5)より大きな目標を持つ

悪い癖にはまってしまう最大の理由は、「それ以上にやりたいこと」がないからです。早起きができないという人は、「明日の朝7時に起きること」を自分の人生でもっとも大切な目標として設定してみましょう。

そうすれば自然と、前の日に無意味な夜更かしをしようという気にはならなくなるはずです。

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名越 康文 精神科医

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なこし やすふみ / Yasufumi Nakoshi

1960年、奈良県生まれ。精神科医。専門は思春期精神医学、精神療法。近畿大学医学部卒業後、大阪府立中宮病院(現:大阪府立精神医療センター)にて、精神科救急病棟の設立、責任者を経て、99年に同病院を退職。引き続き臨床に携わる一方で、テレビ・ラジオでコメンテーター、映画評論、漫画分析など様々な分野で活躍中。
著書に『心がフッと軽くなる「瞬間の心理学」』(角川SSコミュニケーションズ、2010)、『毎日トクしている人の秘密』(PHP、2012)、『自分を支える心の技法 対人関係を変える9つのレッスン』(医学書院、2012)、『驚く力 さえない毎日から抜け出す64のヒント』(夜間飛行、2013)などがある。
夜間飛行よりメールマガジン「生きるための対話」刊行中。オフィシャルウェブサイトはこちら。twitterはこちら

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