ハウツー本で「変われない人」の根本的勘違い 「小さな変化」を確実に起こす5つのコツ
言い換えれば、「変えたいのに変えられない」と悩んでいる人は、結局のところ「本気ではない」ということです。本気ではないけれど、変えたい。つまりは「できるだけ楽をして変えたい」と思っているわけです。
世の中にはハウツー本があふれています。なぜ人々がハウツーに飛びつくかといえば、「楽に変える」ことができそうだと思うからです。
もし本気で「変えたい!」と思っている人であれば、「楽に変える」よりは「確実に変える」方法を選ぶはずです。ところが多くの人はハウツーを選ぶ。「確実に変える」よりも「楽に変える」ほうを選ぶ。
ここに落とし穴があります。どれほど小さな変化であっても、人間が「今やっている習慣」をやめたり、変えたりすることには、それなりの負荷がかかります。「1日5分でやせる!」みたいなキャッチフレーズを聞くと、「ああ、楽そうだ」と思うわけですが、その「1日5分」が大変なんですね。負荷がゼロのハウツーというのはない。
まずは負担を「覚悟」することから
僕は、世の中に存在するあらゆるハウツーは「有効」だと考えています。ただし、「負担ゼロのハウツー」は存在しないのもまた、事実です。
皮肉なことに、「楽したい」という期待を抱いている人には、どんなハウツーも効果を発揮することはありません。なぜなら、どれほど優れたハウツーも負担はゼロではないし、やらなければ効果はゼロだからです。
どんなに小さなことでも「変える」というのは負担です。その負担を覚悟しないことには、人は変わることができないのです。
変わるためにはまず、負担を覚悟すること。そして次に大切なことは、一気に全てを変えてしまおうとは思わないことです。もちろん、人生の中にはあらゆることがガラッと変わってしまうような転機が訪れることはありますが、私たちが自分の努力で変えることができるのは、ほんの少しの変化です。でも、その少しの変化が、やがて大きな変化につながります。
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