「自分は、上司に嫌われているのではないだろうか?」
と、気になっている人は多いのではないでしょうか。 「まさに私のことです」と手を挙げてくれたのは、金融機関に勤務しているDさん(26歳)。2年以上、同じ職場で上司として関わるFさん(36歳)の態度が明らかに『嫌っている』ようにみえて仕方がない様子。詳しくインタビューをしてみると……
・2人になると黙り込む
・あいさつをしても冷たい
・仕事の相談をしても適当な答えを返される
と、上司に嫌われていると思う理由を挙げてくれました。ただ、嫌われていると感じ始めたのは、つい最近のこと。それまでは、問題なく仲良く話せる関係だと思っていたようです。
「何か嫌われることをしたのだろうか?思いあたることがないので、困っています」
と、Dさんは考え込む毎日とのこと。Dさんの認識は過剰なのでしょうか? 実際にその上司、FさんにDさんに対する感情を聞いてみたところ、
「嫌いではないですが、厳しく接しようと、マネジメントスタイルを変えました」
と回答が返ってきました。つい最近までFさんがDさんと親しく接していたのは事実。ただ、あまりになれなれしい態度や口の利き方をするので、距離を置こうとしていたようです。Fさんが言うには、
「例えば、何か聞きたいことがあるときに、ちょっといいですか?と相手に話しかけるための断り、あいさつ的なクッション言葉を置きますよね?そうした気配りがまったくないのです」
とのこと。話しの前につけるクッション言葉は、さまざまな場所や場面で使われています。「恐れ入りますが」などがその代表的な例です。相手に対して「お願い・依頼」「反論・反対意見」「拒否」する場合などに使われる言葉で、直接伝えると嫌味や冷たい印象に見えるものを、やわらかくするための話し方・書き方のマナーです。
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