キャプテン長谷部がつねに相談する男
即時の決断が求められる急場においても、自信に満ちた表情を保ち続けられる人物は、どんなチーム(組織)においても頼りにされるだろう。日本代表GKの川島永嗣は、まさにそういう人物だ。
2010年南アフリカW杯では、大会直前に正GKに抜擢されると、好セーブを連発して日本代表のグループリーグ突破に貢献した。どんなピンチにも動じず、闘志あふれる貫禄に満ちた表情は、ピッチ上の“ドヤ顔”として話題になった。
リーダーシップも優れている。
日本代表のキャプテンといえば長谷部誠だが、長谷部はチーム内で何かしらアクションを起こすとき、ほぼ必ず、事前に川島に「どう思う?」と相談を持ちかけている。2人は代表の飛行機移動で隣の席になることが多く、その場はさながら幹部会談に。川島は副キャプテンのような存在だ。
では、なぜ川島はどんな大舞台でも“ドヤ顔”でい続けられるのか? 『準備する力』(川島永嗣著、角川書店)で語られているように、自己マネジメント能力が突出していることは間違いないが、ここでは2つの“習慣”に注目したい。
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