川島永嗣に学ぶ“ドヤ顔”の作り方 自信を持ち続けるための2つの習慣

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おカネ以上の価値がある買い物

思いを込めて特別な物を購入し、それをお守りのようにする――。それが川島の流儀だ。

「僕は物には『思い』があると考えているんです。思い入れのある物を持ちたい。そうすれば物に対して違った見方をするし、自分にとっても特別な物がすぐ身近にあることになる。そういうのを大切にしたほうがいいのかなって思うんです」

「自分があのときに買った時計はもちろん高かったですけども、それが値段の価値だけかっていったら僕にとってはそれだけじゃない。僕がああいうタイミングで買うことで、おカネ以上の価値が自分にはあるわけじゃないですか。だから高い物を買うにしても安い物を買うにしても、そういう思いがある買い物をしたほうが、自分にとっても『いい買い物』になるんじゃないかなと」

川島は自分の誕生日には、必ず自分へのプレゼントを買うようにしているという。誕生日をただのお祝いにするのではなく、次なる一歩を踏み出す特別な節目として意識するためだ。

自信に満ちた表情は、周りにも勢いを与える。川島が最後尾から醸し出すオーラが、日本代表の攻撃サッカーを支えている。
 

木崎 伸也 スポーツライター

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きざき しんや / Shinya Kizaki

1975年東京都生まれ。中央大学大学院理工学研究科物理学専攻修士課程修了。2002年夏にオランダに移住し、翌年からドイツを拠点に活動。高原直泰や稲本潤一などの日本人選手を中心に、欧州サッカーを取材した。2009年2月に日本に帰国し、『Number』『週刊東洋経済』『週刊サッカーダイジェスト』『サッカー批評』『フットボールサミット』などに寄稿。おもな著書に『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)、『クライフ哲学ノススメ 試合の流れを読む14の鉄則』(サッカー小僧新書)など。

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