名将に学ぶ、メディアを味方につける技術

グアルディオラ、スコラーリの伝える力

独バイエルン・ミュンヘンの監督に就任したスペイン人のグアルディオラ。就任会見で、ドイツ語を披露し、報道陣の心をつかんだ(写真:アフロ)

第三者に対して、どう自分の考えを伝え、いかに味方につけるか。そういう“伝える力”を考えるうえで、サッカーの監督の記者会見は大いに参考になるだろう。優れた監督はメディアやファンにシンパシーを抱かせ、言葉によって追い風を生み出す。

もちろんサッカー界には、昨季までレアル・マドリーを率いていたジョゼ・モウリーニョ(現チェルシー監督)のように、あえてメディアを敵に回すことで選手との結束を強める監督もいる。だが、一般的なビジネスシーンでは、それを応用する場面は限られているだろう。ここでは「味方にする」ことに長けた監督の処世術を取り上げたい。

現在、ブラジルで開催中のコンフェデレーションズカップが開幕する前日のことだ(開幕戦はブラジル対日本)。ブラジルでは21歳のエース、ネイマールへの期待が膨らみ、逆にそれが過度の重圧になっていた。

そこでブラジルのフェリペ・スコラーリ監督は、前日会見でこう言った。

「ネイマールが11人分のユニフォームを着るわけではない。チームの中の1人だ。最近、ゴールから遠ざかっているが、彼はチームを助けるプレーをしている」

そしてこう続けた。

「ネイマールのプレッシャーを取り除くために、プレスのみなさんの協力が必要だ」

次ページ1年でドイツ語を習得
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