薄毛治療の新薬「ザガーロ」の気になる効き目 内服男性の約半数は従来品と変わらない結果
「男性美容」という言葉が一般的になって久しい。しかしながら、日本国内における男性用スキンケア市場はいまだ発展途上だ。というのも、スキンケア習慣は若年層には定着しつつあるものの、中高年男性はスキンケア、特に顔のケアに関心が向いている人はまだ少ないからである。
その一方で、部下やクライアント、女性に対しては、見た目印象で不快感を与えることは避けたい、清潔感を維持したいという意識は強い。そのため、男性の印象を大きく左右する要素といえる、「メタボ」「におい」「薄毛」という3つの悩みに対しては敏感に反応する。
なかでも、”薄毛“の悩みは男性にとって深刻だ。特に日本人を含めたアジア人の毛髪は黒いため、薄毛になると白い頭皮とのコントラストが際立ってしまう。ショーン・コネリーやジュード・ロウなどの欧米人俳優のように「はげていてもセクシー」というようにサマにならないのだ。
加えて、実年齢よりも上に見られてしまう、外見に自信がなくなりネガティブな気持ちになってしまうなど、本人のメンタルにも影響を及ぼしてしまうことが多い。そのため、すでに薄毛で悩んでいる中高年男性だけでなく、「将来、薄くなるかも」と漠然とした不安を抱える20代も多いという。
85カ国で処方されているザガーロの主成分
そこで今回取り上げるのは、男性型脱毛症(AGA)治療の主流となっている内服薬の最新情報。今年の6月に日本発売されたAGA治療薬、ザガーロカプセルの実際の効果について紹介しよう。
現在、クリニックで処方される男性型脱毛症(以下AGA)の内服薬といえば、プロペシア(フィナステリド)が有名だ。プロペシアは日本皮膚科学会が2010年に発行した「男性型脱毛症診療ガイドライン」でも、AGAに有効でかつ推奨できる成分として掲載されている。
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