「震災復興とは、震災以前の状態に戻すことではなく、新しいビジネスモデルやコミュニティの仕組みを作り上げることだと強く思いました。そして、東北が復興に成功すれば、世界が今後直面する問題のモデルケースになるはずだと」
呉さんが執筆中のケースは、卒業後、ハーバードビジネススクール随一の日本人教授、竹内弘高教授の授業で最初に活用される予定だ。竹内教授は、担当教授として、呉さんを含むプロジェクトチームの先頭に立って、引っ張ってくれたという。
「竹内教授を見ていて、いずれは日本のビジネスについて、後進に伝えていきたいと強く思いましたね。もちろん、まずはグローバルビジネスの現場で、経営を実地で学び、ハーバードで培ったリーダーシップを実践していきたいと思っています」
さて、卒業後、派遣元に戻る呉さんに、あらためて「日本企業の社費留学制度は今後も必要でしょうか」と聞いてみた。
「僕は『会社に投資してもらった』と思っていますし、会社や、会社にいる仲間にMBA留学で得た経験を還元したい。ですから、今後も三井物産に良い影響を与えられる存在になるべく、頑張っていきたいと思っています。
僕の姿を見て、後輩たちがMBA留学を志すきっかけになってくれればうれしいです。会社にとってメリットがあるかどうかは、今後、どれだけわれわれMBA取得者が活躍できるかにかかっていると思います」
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