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キャリア・教育 #超一流MBA校で戦う日本人

ハーバードの授業が、泣くほど感動的な理由 海外MBAへの社費派遣は、本当に無駄なのか?

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「授業で1回発言しただけなのに、廊下や食堂で会うと、どの教授も“Hey Bunsho, How are you doing?”と満面の笑顔で話しかけてくれました。しかも、僕がハーバードに入学する前に日本の商社でエネルギー関連の仕事をしていたことや、小さい頃、ニューヨークに住んでいたことまで知っていました」

呉さんは、一度、入学前のPre-MBAの授業でお世話になったV.G.ナラヤナン教授に「なぜ、たくさんいる学生の顔や名前をこんなに早く覚えられるんですか?」と聞いてみたことがある。すると、教授は「君たちの名前を覚えているのは、私の記憶力がいいからではない。君たちがハーバードに入学する何カ月も前から、迎え入れる準備をしていたからだよ」と、答えたという。

将来のリーダーを迎え入れる前に、教授たちは1クラス90人分の学生の顔と名前と経歴を完璧に暗記するのだそうだ。

ちなみに、自分が率いるチーム(あるいは会社)のメンバーの顔、名前、名前の発音、経歴を覚えるというのは、いわゆる「帝王学」の基本だ。ハーバードの教授は、リーダーシップのお手本を自ら実践しているともいえる。

名前と経歴だけではない。教授たちは、1コマ80分の授業の全発言も「記憶する」。ハーバードの授業は、成績の50%が、授業での発言点だからだ。授業を記録する書記のアシスタントがいるものの、基本は、全発言を覚え、授業が終わるたびに、頭の中でもう一度すべての発言を「リプレイ」し、全員の発言に対して、10点満点や5点満点で点数をつける。

どの教授も、90人全員の発言のクセから傾向まで、何から何まで、知り尽くしているという。

こうした教授と学生との信頼関係は、リーダーシップの授業で、特に深く築かれる。呉さんが、入学まもない2011年9月に履修した「Leadership and Organizational Behavior」(リーダーシップと組織行動)もその1つだった。

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