21. 加齢臭は皮脂に含まれる脂肪酸が空気中の酸素により酸化されてニオイ成分が発生するもの
22. そのニオイ成分は「ノネナール」と呼ばれる。加齢とともに皮脂中のパルミトレイン酸(脂肪酸)が増加し、それが空気中の酸素によって酸化されることでノネナールに変化する
23. 加齢臭は男性だけでなく女性にも発生する
24. ただし男性ホルモンに皮脂の分泌を促す働きがあるため加齢臭は男性のほうにより強く、早く出る傾向にある
25. 「加齢臭」とは、2001年に資生堂が、中高年特有のニオイの存在を化学的に裏づけて命名したもの
26. 「ノネナール」は資生堂の登録商標
27. 加齢臭のニオイのもと、ノネナールには水に溶けにくく肌にこびりつきやすいという性質がある
28. 酒を大量に飲む人は加齢臭が強くなる傾向がある。アルコールを摂取すると、肝臓でアセトアルデヒドに分解される時に活性酸素が発生、ノネナールの生成を促すため
29. 加齢臭は一般に「油の腐ったニオイ」「線香のようなニオイ」「ポマード臭」などと表現される
30. ノネナールは自然界では野菜や植物にあり、「にんじんをボイルしたときのニオイ」などといわれる
大量に汗をかく夏よりも?
31. 加齢臭は夏より冬のほうが匂いやすいという説もある
32. ニオイが「臭い」か「いい香り」か判別しているのは鼻ではなく脳(大脳皮質)
33. 女性は白血球の血液型ともいえるHLA型が自分と異なる人のニオイを好ましく思う傾向があるとの説がある
34. そのため、自分に近い遺伝子を持つ父親のニオイを「不快」と思う女子が多いともいわれる
35. ヒトの嗅覚は鋭敏である一方、すぐに順応するという特長がある。この現象は「嗅覚疲労」と呼ばれる
36. 嗅覚が完成される3~4歳頃までに祖父や祖母がいる家庭で育った人は加齢臭を不快なニオイとして認識しない傾向がある
37. 自分の匂いが相手を不快にしていると思い込む自臭症(自己臭恐怖症)など精神疾患を患う場合もある
38. 体臭のセルフチェック法は、シャワーを浴びて自分の体臭に慣れた嗅覚をリセットし、脱いだ服の臭いを嗅ぐ
39. ワキガのセルフチェック項目としては、耳垢が湿っている、腋毛が濃い、衣類に黄色いシミが残る……など
40. 日本人のワキガ体質の割合は、全体の10~15%程度
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