「体臭」の真実をどれだけ知っていますか 意外と知らない基本から解説する蘊蓄100章

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他人は気になりますが、自分は意外と分からないものです(写真:kouchan / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「体臭」。連日の猛暑で汗をかきやすいこの時期に気になるコトの一つだ。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. 体臭の発生源として、大きく分けて「体内」「腸内」「体表面」の3つがあげられる

02. 「体内」を発生源とする体臭は、ホルモンや生理機能の変化により皮脂の分泌や活性酸素が増えることで起こる

03. 「腸内」で発生する体臭は、食べたものが腸の中で分解、発酵する際に発生したガスが体内で吸収され、汗や口臭として出るもの。便臭や腐敗臭などもそのひとつ

04. 「体表面」で発生する体臭は、汗と皮脂、皮膚上の常在細菌によって発生するニオイ。一般的に「体臭」といえばこれをさす

05. 汗には、エクリン汗腺から出る汗とアポクリン汗腺から出る汗の2種類がある

06. 汗や皮脂は、分泌された直後は無臭である

07. 汗や皮脂を細菌が代謝・分解したり、空気中の酸素によって酸化したりすることでニオイ物質が発生する

08. エクリン汗腺は全身の至るところに分布し、ひとりに約200万~500万個、平均して350万個もあるといわれる

09. エクリン汗腺から出る汗の成分の99%が水、1%が塩分

10. アポクリン腺はわきの下、外耳道、へそ、肛門の周辺など限られた場所に分布し、毛穴と出口を共有する

次々発見される体臭

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11. 体臭には、「汗臭」のほかに「ミドル脂臭」「加齢臭」なども含まれる

12. それぞれのニオイは、原因や発生部位が異なる。また年代によってニオイの強さのピークが異なる

13. 汗臭は、新陳代謝が活発な10代半ば~20代半ばに強く出やすく、主にワキで発生する

14. 汗臭は皮脂と汗を常在細菌が代謝分解することで発生し、酸っぱいニオイが特徴

15. ミドル脂臭の発生は30代~40代がピーク

16. ミドル脂臭は後頭部・頭頂部・うなじを中心に発生し、使い古した油のようなニオイが特長

17. ミドル脂臭の原因成分はジアセチル。加齢臭とは異なるニオイ成分として2013年にマンダムが特定した

18. ジアセチルは汗の中の乳酸が皮膚上の細菌に分解されると発生し、中鎖脂肪酸と混じることでミドル脂臭となる

19. 加齢臭は40歳以降に少しずつ出始め、50歳以降に本格化するのが特長

20. 加齢臭は皮脂の分泌が活発な頭部、自分では気づきにくい耳の後ろ、首の後ろ、背中や胸などに発生しやすい

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