41. 欧米人の場合、ワキガ体質の割合は70%以上ともいわれる。ただしワキガ体質=ワキガではない
42. 汗臭とワキガは発生のメカニズムが異なる。汗臭の発生源はエクリン腺、ワキガの発生源はアポクリン腺
43. アポクリン腺から出る汗は粘度があり、成分として糖質や脂質、アンモニアなど栄養分が含まれ、皮膚の常在菌が繁殖しやすくなりワキガ臭を発生させるといわれる
44. 『万葉集』にはワキガに関する歌がみられる。「童ども草はな刈りそ八穂蓼を穂積の朝臣が脇草を刈れ」
45. 平安時代の貴族の間では、体臭を隠すため衣類や髪に香を焚き込める「移り香」の風習が流行した
46. ヨーロッパで香水が発達したのも体臭を隠すため
47. 足のニオイの3大元凶は、足裏の汗、角質、ムレ。
48. 足にはアポクリン腺は存在しないことから、足のニオイとワキガにはまったく関連がない
49. 足裏には1平方センチメートルあたり約300、背中の5~10倍の汗腺が集中し、1日にコップ1杯分の汗をかくといわれる
50. さらに足は角質層が厚いうえに靴などで長時間密閉されるため細菌が繁殖してニオイが発生しやすい
51. 足独特のニオイのもとは「イソ吉草酸」という脂肪酸
病気が原因のにおいもある
52. 病気が体臭の原因となる場合もある。たとえば汗にアンモニア臭が混ざるときは肝機能障害の疑いも
53. アンモニアは健康体であれば肝臓で分解され尿として排出されるが、疲労などで肝機能が低下すると皮膚からアンモニアが放出され「疲労臭」と呼ばれる体臭を生じる
54. 糖尿病になると糖を代謝するインスリンが欠乏するため、脂肪を代謝してエネルギー源とするが、その副産物として生成されるケトン体が汗を通して排出されると甘酸っぱい体臭となる
55. ダイエットが体臭の原因となることもある。摂取カロリーを極端に減らすと中性脂肪が燃焼し脂肪酸となり汗とともに排出されて「ダイエット臭」が生じる
56. また、無理な食事制限により疲労物質の乳酸が増えることで汗にアンモニア臭が生じる。これもダイエット臭
57. 飢餓状態で糖分が不足したときにも脂肪が代謝されケトン体が生成されるため「飢餓臭」とも呼ばれる
58. 便秘も体臭の原因のひとつ。腸に留まった便がガスを発し腸壁から体内に吸収され体臭・口臭となることがある
59. 体臭を抑えるために避けたい食品は肉類。タンパク質が分解されるとき強いニオイのもとが発生する
60. 揚げ物は酸化した脂の供給源。揚げ物の摂取を控えるのも加齢臭対策のひとつ
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