11大学別に見た就職人気ランキングトップ20 東大・早慶は金融、地元志向や校風など反映

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法政大学で開催の合同企業説明会の様子。企業は大学での説明会に積極的に参加している(撮影:尾形文繁)

企業の採用戦略は、就職ナビなどを利用してエントリーをする就活生を集め、そこから採用する学生を絞り込んでいく方法が主流だったが、採用予算や効率性の関係から、より自社の採用方針にマッチした層にターゲットを絞る採用活動にシフトしてきている。「ダイレクトリクルーティング」という言葉があるように、リクルーターやSNSなどを活用して、大学生と直接接触する機会を作る手法が活発化している。

さらに、採用企業が重点に置く大学を「ターゲット校」として選び、大学で開催される企業説明会に積極的に参加したり、当該大学の学生のみを対象にしたセミナーを開催したりする企業も増えている。企業側が大学を選別する一方で、学生側は大学によって就職人気企業の傾向に差が出るのだろうか――。

そこで今回作成したのが、「大学別・就職人気ランキング」だ。ランキングデータは文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所の「就職ブランドランキング調査」を基に作成している。調査対象者は同社の就職サイト「ブンナビ!」に登録する2017年春卒業予定の大学生や大学院生。なお、総合順位は「最新!『就職人気ランキング』ベスト300社」として4月26日に発表したものだ。

早大、慶大ともに日生が1位に

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この大学別・就職人気ランキングの掲載対象にしたのは、比較的回答数の多い東京6大学(回答数順に明治大学、早稲田大学、法政大学、慶應義塾大学、立教大学、東京大学)と、それ以外大学で回答数の多い大学(中央大学、日本大学)と、国立大、関西の大学、女子大でそれぞれ回答数が一番多かった大学(一橋大学、関西学院大学、東京女子大学)。回答には大学院生も含まれている。参考までに総合順位も表示した。

では、大学別の就職人気ランキングとその傾向を見ていこう。

明治大学の1位はみずほフィナンシャルグループ。2位三菱東京UFJ銀行、3位三井住友銀行と、銀行がトップ3を独占している。さらに6位までが金融系で、総合順位に近い結果となっている。

早稲田大学の1位は日本生命となった。同社はリクルーターを使った採用活動を積極的に行っており、そうした成果がランキングにも反映されたのかもしれない。明治大学と同様、金融系企業が上位を占めているが、2位の全日本空輸(ANA)をはじめ、6位東日本旅客鉄道(JR東日本)、8位東海旅客鉄道(JR東海)、10位日本航空(JAL)といった運輸系企業が上位に入っているのが特徴的だ。

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