法政大学は総合ランキングとほぼ同じような結果で、金融系企業が上位を占めている。そんな中、8位にランクインしたのが大日本印刷。同社の本社所在地は市ケ谷で、大学の市ケ谷キャンパスにも近い。そうした「地の利」がランキングに反映された可能性もある。
慶應義塾大学の1位は日本生命と、早稲田大学と同じ結果となった。一方で、7位に商船三井、9位に日本郵船といった海運大手が上位に入ったのが特徴的だ。海運業は比較的給与水準が高く、そうした情報も同大学の学生の中で広まっているのかもしれない。薬学部があるためか、16位にアステラス製薬がランクインしている。
東大はシンクタンクやマスコミが人気
立教大学は、1位の三菱東京UFJ銀行以下、金融系が上位を占めているが、3位全日本空輸(ANA)をはじめ、15位のANA成田エアポートサービスや16位のJALスカイなど、航空系の企業がいくつか散見されるのが特徴だろう。
東京大学は1位三菱東京UFJ銀行、2位東京海上日動火災保険という結果に。最高水準の研究を行っていることも影響しているかもしれないが、8位に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が入っている。5位野村総合研究所や、7位大和総研グループ、10位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズなど、シンクタンク、コンサルティング企業やマスコミ・広告系企業が多く入っているのも特徴のひとつだろう。
一橋大学の1位は三井物産で、4位伊藤忠商事、6位三菱商事、10位丸紅など総合商社が上位に入っている。また、3位三井不動産、5位三菱地所など、不動産デベロッパーの大手も顔を出す。金融系が上位を独占している他大学とは関心のある企業の傾向は少し違うようだ。
中央大学は1位のみずほフィナンシャルグループ以下、総合順位とほぼ同じ結果となっている。日本大学も同様で、16位までに総合トップ10企業が入っている。
東京女子大学は、1位の三菱UFJ信託銀行を筆頭にトップ20位までに15社が金融系企業で占めており、金融志向が他の大学以上に強いランキング結果となっている。
一方、関西にある関西学院大学も、上位3社は銀行が占めている。関西らしさでは、6位に阪急電鉄、13位に京都銀行がランクインしているところだろうか。さらに京都に本社のある制御機器メーカーのオムロンが18位、大阪に本社があり合成繊維などを手掛ける化学メーカーのカネカが20位に顔を出している。
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