走り回るので足腰の強さが必要になり、背筋のほか、大腿四頭筋や下腿三頭筋なども鍛えられる。
“鬼ごっこ”の原型は、平安時代、宮中行事の儀式としてあった。それがいつしか子供の遊戯に変化して伝承されてきたという説が有力だ。
鬼ごっこのような遊びは世界中に存在するが、「鬼」「子」のほかに、「親」という概念が存在するのは、なぜか日本だけなのだとか。
「宝を徹底して守る“親”の概念は、日本独特のものです。それがここ40~50年の間に忘れ去られ、現代では、追いかける鬼と逃げ回る子だけの遊びが主流になった。宝を“守る”人がいて、初めて“攻め”も生きてくる。それを体感することは、今の日本企業にとって有益なはずです」(同協会理事・羽崎貴雄氏)。
近頃、企業におけるパワハラや学校での体罰などが社会問題になっているが、宝を守る概念やその役割を潜在的に学ぶことで、企業や家庭のひずみも解消されていくのではと羽崎氏は語る。
「こんなにアクティブな性格だったんだ」
「足は遅いけれど、意外にリーダーシップを発揮するな」
など、鬼ごっこでは普段は見えない同僚の顔も見えてくる。
職場の仲間と交流を深めたり、伝統遊びの神髄を推し量ったり。新しい“気づき”が得られる「スポーツ鬼ごっこ」を一度、体感してみてはいかがだろうか。
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