スタッフとのコミュニケーションを…
塩野:さて、いよいよオルツを立ち上げるわけですが。
米倉:「未来少年」を売却する半年前のもっとも苦悩していた時に、スタッフとのコミュニケーションをひそかにBotにやらせていました。毎回同じこと聞かれるのに、なぜ僕自身が答えなければいけないか疑問で。Botでもだまされる人が多くて、楽しかった。これはいいシステムだと思ったんですね。どっちが答えても同じだ、と。
塩野:ツイッター初期で、仲良しだと思っていた人が実はBotだったケースはよくありましたよね。
米倉:まさにツイッターのBotがその構造で、やり始めて人が人でなくてもいい空間があるのに気づいたんです。それは狭いんですが、技術によって拡大していける手応えを感じた。一定の状態までの判断を僕が拡大していくことを認めたものが存在すれば、その範囲で吸収できるコミュニケーションであれば、パーソナルAIに代行させることができる。
塩野:1960年代の人工無脳ソフトウエアの「イライザ」をご存知だと思うんですが、あんな素朴なものでも信頼するんだということですね。
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