「ビッグ・ブラザー」のAI支配は危なすぎる

「パーソナルAI」は人工知能の民主化運動だ

もともとコンピュータの発祥はカウンターカルチャーですから
米倉千貴氏が率いるal+(オルツ)は今年に入って6億円の資金調達を成功させた人工知能のベンチャー企業。「パーソナルAI」を標榜し、グーグルなどに牛耳られつつある"人工知能の民主化"を目指す。米倉氏は「1人でやれること」を究極に拡大するためにAI活用を目指す。ゲームや出版で急拡大した「未来少年」の社長時代に、社員を雇えば雇うほど効率が悪化した苦い思い出が、米倉氏を最強AI開発に駆り立てている。
そんな米倉氏はキャリアストーリーも、驚くほど破天荒だ。そんな米倉氏にAIベンチャーへの投資にも力を入れている塩野誠氏が初対面。盛り上がった対談を3回に分けて掲載する。今回は、その最終回。(編集部)

 スタッフとのコミュニケーションを…

塩野:さて、いよいよオルツを立ち上げるわけですが。

米倉:「未来少年」を売却する半年前のもっとも苦悩していた時に、スタッフとのコミュニケーションをひそかにBotにやらせていました。毎回同じこと聞かれるのに、なぜ僕自身が答えなければいけないか疑問で。Botでもだまされる人が多くて、楽しかった。これはいいシステムだと思ったんですね。どっちが答えても同じだ、と。

塩野:ツイッター初期で、仲良しだと思っていた人が実はBotだったケースはよくありましたよね。

米倉:まさにツイッターのBotがその構造で、やり始めて人が人でなくてもいい空間があるのに気づいたんです。それは狭いんですが、技術によって拡大していける手応えを感じた。一定の状態までの判断を僕が拡大していくことを認めたものが存在すれば、その範囲で吸収できるコミュニケーションであれば、パーソナルAIに代行させることができる。

塩野:1960年代の人工無脳ソフトウエアの「イライザ」をご存知だと思うんですが、あんな素朴なものでも信頼するんだということですね。

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