「ビッグ・ブラザー」のAI支配は危なすぎる 「パーソナルAI」は人工知能の民主化運動だ

✎ 1〜 ✎ 30 ✎ 31 ✎ 32 ✎ 33
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

塩野:そうしたら、世の中は理想Botだらけになりますね。

米倉:人間は、肉体的にも、精神的にも不安定です。だから、不安定要素をコンピュータに預けてしまう。

『ジョジョ』のスタンドのような存在に

塩野:理想の働く自分だらけの世界が出現すると。どれくらいのスピードで現れるんでしょうか?

米倉:シンギュラリティ(2045年に人工知能が人の能力を超えるといわれる技術的特異点)で現れるかと。

塩野:いや、その前に現れそうに感じます。

米倉:明言しづらいですが、僕の中での仕事、アプローチできなくて困っていることは半減するとは思っています。そこに関してはかなり速いスピードで実現できるでしょうね。

塩野:5年、10年ですか?

米倉:10年はかからないんじゃないかと。

塩野:じゃあ、けっこう普通にビジネスパーソンが、働くペルソナを使うようになる。『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドみたいですね。ペルソナが「できない約束」とかしちゃうことはないんですか?

米倉:それはあり得ますね。

塩野:本体のほうが困ってしまう事態が。

米倉:その時の処置の方法になってくると思います。付け加えると、自分本体へのフィードバックをするにあたって、インターフェース的にいいものが出てくるべきですね。メーラーとかチャットのイメージに近いんじゃないかと思っています。

塩野:データとか情報とか知識を、インフォグラフで視覚的に表すみたいな形ですかね。

米倉:インフォグラフはいま企業側が使っているだけで、サービスを受けるコンシューマーのために見ているようなものですが、それを個人が持ち始めると思うのです。

塩野:未来を作るために6億円の資金調達をされましたが、今後、製品としてのアウトプットはどうなっていくのでしょうか?

次ページすでにキャラクタービジネスを展開
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事