塩野:そうしたら、世の中は理想Botだらけになりますね。
米倉:人間は、肉体的にも、精神的にも不安定です。だから、不安定要素をコンピュータに預けてしまう。
『ジョジョ』のスタンドのような存在に
塩野:理想の働く自分だらけの世界が出現すると。どれくらいのスピードで現れるんでしょうか?
米倉:シンギュラリティ(2045年に人工知能が人の能力を超えるといわれる技術的特異点)で現れるかと。
塩野:いや、その前に現れそうに感じます。
米倉:明言しづらいですが、僕の中での仕事、アプローチできなくて困っていることは半減するとは思っています。そこに関してはかなり速いスピードで実現できるでしょうね。
塩野:5年、10年ですか?
米倉:10年はかからないんじゃないかと。
塩野:じゃあ、けっこう普通にビジネスパーソンが、働くペルソナを使うようになる。『ジョジョの奇妙な冒険』のスタンドみたいですね。ペルソナが「できない約束」とかしちゃうことはないんですか?
米倉:それはあり得ますね。
塩野:本体のほうが困ってしまう事態が。
米倉:その時の処置の方法になってくると思います。付け加えると、自分本体へのフィードバックをするにあたって、インターフェース的にいいものが出てくるべきですね。メーラーとかチャットのイメージに近いんじゃないかと思っています。
塩野:データとか情報とか知識を、インフォグラフで視覚的に表すみたいな形ですかね。
米倉:インフォグラフはいま企業側が使っているだけで、サービスを受けるコンシューマーのために見ているようなものですが、それを個人が持ち始めると思うのです。
塩野:未来を作るために6億円の資金調達をされましたが、今後、製品としてのアウトプットはどうなっていくのでしょうか?
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