「キャラ」を使い分けるのは、悪いことですか 人を生きづらくさせる「観客からの圧力」
[A] 「キャラ」を作るなら、自分が成長できるような工夫が必要
学校でも職場でも、友人関係でも、自分の「居場所」を確保するということは大切なことで、「キャラ」というのはそのための有力な「ツール」だと言えるでしょう。
リーダー的なポジション、参謀的なポジション、ボケ、ツッコミなど、キャラクター設定はさまざまですが、わかりやすい「キャラ」を作って演じることは、仲間の間で自分の居場所を確保するのにある程度有効です。
キャラは周囲の求めに応じてでき上がるもの
ただし、「ある程度」ということは、そこには限界や、デメリットもある、ということです。その大きな理由は、そもそも自分の「キャラ」というのは、ほとんどの場合、自分だけで選び取ったものではないことにあります。
多くの場合、その人のキャラというのは、周囲の他人の求めに応じて自然にでき上がるものです。つまり、ある人が「ムードメーカー」のキャラに落ち着くのは、グループ内でそういうキャラが求められたから、ということですね。
もちろん、最初はそれでいいんです。ただ、これって意地悪な見方をすれば、周囲の人にとって「扱いやすい」キャラに、その人を押し込んでいる、という人間関係の力学の結果だということもできるわけです。
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