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「ビッグ・ブラザー」のAI支配は危なすぎる 「パーソナルAI」は人工知能の民主化運動だ

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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米倉:コールセンターなどにはマッチしています。あとは人工知能研究から生まれたソフトウエアである、「エキスパートシステム」はビジネス上マッチしているので、そこに提供していきます。

あとはキャラクタービジネスとして、アイドルやアニメキャラクターなどの人格クローンを開発するプロジェクトを展開しています。

塩野:オルツさんの社員数とそこに占めるエンジニアの割合は。

米倉:従業員は30人で、その内エンジニアは20数人ですね。

塩野:今後、AIとかマシンラーニングをやっている人を採用する感じでしょうか。採用は大変じゃないですか?

米倉:そこは効率的にやれています。オルツは出社不要でして、自宅で作業が可能です。海外在住でもいいのが利点ですし、大学との連携も7校くらいあって、これから拡大していきます。

塩野:大学とは共同研究をされている。

米倉:そうですね。知識を貯めるために効率良い方法を追求しています。

塩野:いままで培った効率アルゴリズムを使いつつですね。

パーソナルAIは人工知能の民主化です

塩野:最後に、今後のAIはどうなりますか? コンピュータは人間の代替をするものだったと思うのですが、コンピュータと人間の付き合いは将来的にどう変わっていくのでしょうか?

米倉:難しい質問ですね。キーボードは無くなります。コンピュータは自分が生きた記録を残していく端末に変わっていくでしょう。生きた記録をデジタル化するものになる。

塩野:それは面白いですね。

米倉:すごく丁寧に記録を残していってくれる存在。それこそがコンピュータが人に与える安心感だと思っています。つまるところ、人がやらなくてもいいものを発想して、その仕事を吸収してくれるものになる。コンピュータは人間を補佐するものだということが、明確化していくのです。

塩野:そういうデバイスになると。

米倉:僕らはパワー・トゥ・ザ・ピープルと呼んでいますが、もともとコンピュータが立ち上がった時に、IBMなどは企業の利益を拡大するためにコンピュータを導入してパワフルな構造を作りました。一方でアップルがコンピュータを個人にばらまいても意味がないといわれていた。でも個人はアップルに飛びついた。

その時のテーマが、コンピュータの民主化だったと思うのですが、AIも同じことが起こると思っています。いまの使われ方はコミュニスト的に使われることが多い。だけど民主化の構造が必要で、そこにオルツは役に立ちたいと思っているのです。

塩野:グーグルがビッグ・ブラザーになりそうな中、個人に力を戻したいと。もともとコンピュータの発祥はカウンターカルチャーですから。

米倉:だからこそパーソナルAIと呼んでいるんです。

塩野:個人にもう一度力を、未来のアップルになってください。今日はありがとうございました。

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