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日本の「経営」と「教育」を再構想せよ 高齢化社会のグランドデザイン(上)

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  • 波頭 亮 経営コンサルタント
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和田:それはとても重要な話で、日本人が賢かった頃は勉強時間で明らかにほかの国より勝っていました。それに加えて、私は日本には学問に対する純粋な憧れがあったと思っているんです。

江戸時代の日本は世界でも一、二を争う識字率を誇っていましたが、それを支えていたのが寺子屋と呼ばれる民間の塾でした。農民の子から商人、武士の子まで、みんな寺子屋で学んだのです。

面白いのは、寺子屋で学べば立身出世の道が開けるというわけではないのに、お金を払ってまで多くの子どもが通ったという点です。そこには瓦版を自分で読みたいとか、知らないことを知りたい、純粋に賢くなりたいといった学習欲があったのだと思います。

波頭:確かに、日本にはそういう文化があったようですね。それは誇るべきことだし、昭和初期までの国家としての急成長の原動力になったと思います。

和田:日本はGDPベースで公教育支出が少ない国なのに、高い学力を維持してきたのは、伝統的に民間教育セクターがしっかりしていたからです。

私は日本の教育産業は輸出産業になるくらい優れていると思っています。日本の参考書や問題集はよくできています。それが、日本の学生の勉強時間の少なさを多少なりともカバーして、まだ学力崩壊を食い止める力になっているとさえ思っています。

中国人や韓国人は、根性で長時間勉強しているような状況ですが、日本の子どもたちは効率的に学習しています。もっとも、中国や韓国に日本の教育ノウハウが輸出されて、彼らが効率的に勉強を始めたら手ごわいことになるかもしれませんが……。

しかし、落ちたとはいえ、まだ日本人は海外から賢い民族だと思われています。その意味を考え直し、学力向上に本気で取り組んでいかないと日本に明日はありません。

 

 

 

 

 

 

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