こんなふうに、普段よく使う thank you for ---ing の文に、ちょっとフレーズを付け足すだけで洗練されたお礼の表現にすることができるんです。今度お礼を伝える機会があったら、さりげなく使ってみてくださいね。
口では言い表せないくらいの気持ち
付け足すだけではバリエーションを出しづらいので、別の言い方も覚えておきましょう。thank you に次いでよく使用される表現が I really appreciate ~です。生徒のタロウさんとナナコさんが書いてくれたメッセージをこれで書き換えてみましょう。
(応援してくれて、本当にありがとうございます)
(私の質問に答えるためにお時間を割いていただき、本当にありがとうございました)
appreciate のあとは名詞句を続けるだけでなく、人+動名詞を続けることもできます。相手の行動に対して「あなたが~してくれたことに感謝します」と言うのでしたら、例文のようにyour+動名詞となりますね。thank you と同じように使って構いません。
さらに強調する表現として、次のような表現も便利です。
(いろいろとお世話になり、どんなに感謝してもしきれません)
I can’t thank you enough for ~は、直訳すると「~に関して、十分に感謝することができない」という意味です。つまり、「感謝してもしきれません」という意味になるんです。Thank you very much for ~と言うよりも、もっと気持ちが伝わりそうですね。
ちなみに、例文で出ている everything という表現、お礼でよく使われます。日本語の「いろいろありがとう」という表現に近いので使いやすいのだと思いますが、Thank you for everything. だけで終わらずに、この表現のあとで具体的に何に感謝しているのか例を述べたほうが、気持ちがさらと伝わります。
日本語と違って、英語では口にしないと伝わらないというのが原則です。日本では、聞き手が相手の気持ちを察する文化がありますので、「本当に、いろいろとありがとうございました」と言えば、あえて口にしないけれど、私もあなたもわかっている「あれや、これや、すべてのしていただいたこと」に感謝しているというのが伝わると思います。
でも、英語で同じことをすると、「everythingって何のこと? 感謝していることがないから、適当に言っているの?」と取られてしまうかもしれません。ただ、thank you for everything という表現自体が悪いわけではありませんので、もちろんネイティブでも使うことはあります。ただ、必ずそのあとで「たとえばあれ、それからこれ、それにこんなこともあって……」と列挙していくのがふつうです。
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