「女性ホルモン」の知識は、男性にも不可欠だ 経済活性化のカギはホルモンケアにあった

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「ホルモンケア推進プロジェクト」は2015年2月発足。医療、美容、栄養、キャリアカウンセリング等の専門家が集い、女性はもちろん男性に対してもWebサイトやセミナーを通じ、女性ホルモンに関する知識を提供するプロジェクトチームだ。協賛企業である大塚製薬ニュートラシューティカルズ事業部の西山和枝氏は、これまで100を超える「女性の健康に関するリテラシー向上セミナー」を行ってきた。

6月中旬、ブリヂストンでは今回で2回目となるセミナーが開催された。参加者は女性50名、男性基幹職10名である。

ぜひ男性社員にも聴いてほしい

大塚製薬の西山和枝氏は、女性の健康推進プロジェクトリーダーを努めている

こうしたテーマで、男性の参加は珍しいのではないだろうか。

「ブリヂストンさんは、1回目のセミナー後のアンケートで『ぜひ男性社員にも聴いてほしい』という声が多かったのです。本日は10名の男性社員の方々が自ら希望して参加してくださいました。

女性が社会に出る環境は整いましたが、身体的には負担があります。生理があり、妊娠・出産を引き受けなければならない。心の面でも、脳の構造上、感情的な揺れが出やすいし、家事や育児負担もあります。4月から女性活躍推進法が施行されたわけですが、仕事負担も増えますよね。社会で活躍できることは喜ばしいことではありますが、女性が長く働き続けるために、女性特有の身体のリズムや健康問題について正しい知識を得ることが、とても重要な時期に来ています。ともに働く男性も、女性の体について理解を深めていただくことは必要だと思っています」

ブリヂストンは、経済産業省と東京証券取引所が共同で女性の活躍推進に優れた企業を紹介する「なでしこ銘柄」に3年連続で選定されている企業。これまでも女性のキャリアアップに注力してきたが、より働きやすい職場、健康についてもサポートをしていく取り組みを強化する部署を作ってきた。

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