「芥川賞・直木賞」をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる薀蓄100章

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81. 当時、一度候補になった作家は選考対象から除くとの取り決めがあり、太宰治の芥川賞受賞は遂に叶わなかった

82. のちに太宰治の娘、太田治子は直木賞候補に、津島佑子は芥川賞候補になったが受賞には至っていない

83. 芥川賞・直木賞は第二次世界大戦の影響で1945年から一時中断し、1949年に復活している

84. 芥川賞の権威を確固たるものにしたのは第34回(1955年下半期)に受賞した石原慎太郎の『太陽の季節』

85. 第75回(1976年上半期)には村上龍の『限りなく透明に近いブルー』が芥川賞を受賞し社会現象に

86. 芥川賞受賞作の累計発行部数の歴代1位は『限りなく透明に近いブルー』。単行本・文庫合わせて354万部

87. 第77回(1977年上半期)に芥川賞を受賞した池田満寿夫の『エーゲ海に捧ぐ』もミリオンセラーになった

88. 他に発行部数100万部超の芥川賞作品は安部公房『壁』、大江健三郎『死者の奢り・飼育』、庄司薫『赤頭巾ちゃん気をつけて』、柴田翔『されどわれらが日々-』など

89. 綿矢りさ『蹴りたい背中』は単行本として『限りなく透明に近いブルー』以来28年ぶりのミリオンセラーに

又吉直樹『火花』は単行本発行部数歴代1位を記録

90. 現在、又吉直樹『火花』は単行本のみで240万部を突破。芥川賞受賞作として単行本発行部数歴代1位を記録

91. 1980年代は、第83回~第102回芥川賞20回のうち9回も「該当作なし」となった“芥川賞冬の時代”

92. 平成6年下半期の第112回は芥川賞、直木賞ともに「該当作なし」。両賞揃って「該当作なし」は24年ぶりだった

93. 第144回以降、芥川賞、直木賞ともに受賞作発表直後の記者会見の模様がニコニコ生放送で中継される

94. 受賞決定後に受賞者が辞退したケースは2回。第11回芥川賞の髙木卓、第17回直木賞の山本周五郎

95. 『文藝春秋』平成26年3月号は評論家15人が選ぶ「私が感動した芥川賞ベスト3」を特集。最も多く票を集めた4作品は石原慎太郎『太陽の季節』、柴田翔『されどわれらが日々-』、尾崎一雄『暢気眼鏡』、三浦哲郎『忍ぶ川』

大阪大学の研究によれば「芥川賞受賞者の平均寿命は受賞を逃した候補者(落選者)より6.2歳長い。直木賞の受賞者は受賞を逃した候補者より2.4年短命」というデータがあるそうだ(写真 :けいわい / PIXTA)

96. 大阪大学の研究データによれば「芥川賞受賞者の平均寿命は受賞を逃した候補者(落選者)より6.2歳長い。直木賞の受賞者は受賞を逃した候補者より2.4年短命」

97. 平成20年上半期の第139回芥川賞は、中国籍の作家、楊逸の『時が滲む朝』が受賞。日本語を母国語としない作家の初めての受賞で話題となった

98. 2016年1月に発表された第154回芥川賞は本谷有希子『異類婚姻譚』、滝口悠生『死んでいないもの』のW受賞

99. 本谷有希子はもともと劇作家・演出家で20歳の時に「劇団、本谷有希子」を旗揚げ。4回目の候補で受賞

100. 第154回直木賞は青山文平『つまをめとらば』が受賞

(文:森谷 美香/モノ・マガジン編集部、モノ・マガジン2016年2月16日号より転載)

■参考文献
参考文献・HP/『文藝春秋特別編集 芥川賞・直木賞150回全記録』、『芥川賞の謎を解く』(文藝春秋)、『芥川賞物語』『直木賞物語』(バジリコ株式会社)、ほか関連サイト

 

モノ・マガジン編集部

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