「復活祭」の真実をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる薀蓄100章

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あなたはどのぐらい「復活祭」のことを知っていますか?(写真:DVAD / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「復活祭」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。

 

01. 「復活祭」とは、十字架にかけられて亡くなったイエス・キリストが3日後に復活したことを祝う祭りのこと。

02. 復活祭は年によって日付が変わる移動祝日で基本的に「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」とされる

03. イエスは「金曜日」の昼頃、ゴルゴダの丘の十字架の上で6時間の苦悶のあと息を引き取ったといわれる

04. 当時、翌日の「土曜日」は人々の活動が厳しく制限される安息日であったためイエスは金曜日のうちに埋葬

05. 彼の遺体はユダヤ人議会の議員であったアリマタヤのヨセフの私有墓地に収められた

06. イエスの死から3日目にあたる「日曜日」の早朝、マグダラのマリアとヤコブの母マリアとサロメが墓参

07. そこで彼女たちは亡くなったイエスの体に油を塗ろうと墓を開けるが、そのなかは空であったという

08. 驚いたマグダラのマリアはローマ皇帝に謁見し、イエスの「復活」を報告したといわれている

09. その後、土曜だった安息日はイエスが蘇った日曜日に変更され「主の日」として休業し礼拝するようになった

10. これらの伝承をもとに現在も続く復活祭は、キリスト教にとってクリスマス以上に最も重要な祭礼である

英語では復活祭のことを「イースター」と呼ぶ

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11. 世界中の多くの教会で特別な礼拝が行われるほか、食事やイベントなどさまざまな習慣・風俗が存在する

12. ギリシャ正教、ロシア正教、日本正教会では復活祭のことを「パスハ」と呼ぶ

13. カトリック教会においてもイタリアなどラテン系の国では「パスカ」、スペインでは「パスクワ」が一般的

14. これらはいずれもギリシャ語の「パスカ」に由来し、辿ると「過越の祭り」を意味するヘブライ語が語源

15. このことからキリスト教における復活祭は旧約聖書時代の過越の祭りを雛形にした祝日とも推測される

16. 英語では復活祭のことを「イースター」と呼び、またドイツでは「オースタン」とも表現される

17. これらはゲルマン神話の春の女神「Eostre」やゲルマン人が用いた春の月名「Eostremonat」に由来する

18. モアイ像が有名なチリ領イースター島はキャプテン・クックが復活祭の日に上陸したことから命名された

19. 正教会、カトリック教会、聖公会、ルーテル教会では復活祭の前に約40日間の「大斎/四旬節」が行われる

20. 「大斎/四旬節」とは、祈り・断食・慈善を三本柱に節制の精神で自らを振り返る期間である

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