「復活祭」の真実をどれだけ知っていますか 思わず人に話したくなる薀蓄100章

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61. ロシアなど正教会が広く信仰されている諸国では「パスハ」と名付けられたチーズケーキ風の菓子を食べる

62. これは紀元前1000年頃にロシアに到来した中央アジア遊牧民がもたらした乳製品が起源ともいわれている

63. 菓子の白い色は「純潔」や「神の子羊」、「イエス復活の喜び」などを表すがロシア正教会では四角錐型が主流

64. この形は教会の象徴でもあり、またイエス(ハリストス)の墓を表しているともいう

65. 復活祭の特別な礼拝にも登場し、また料理や菓子の素材としても欠かせないのが「卵」の存在だ

66. これらはイースターエッグとも呼ばれるが、東方・西方教会を問わず古くからの習慣となっている

67. 卵は動かないにもかかわらずそこから新しい命が誕生することから「死と復活」の象徴とされる

68. 赤く塗った卵はイエスの血と復活の喜びを示し、マグダラのマリアがローマ皇帝に献上したという説もある

69. 一方、イースターエッグの起源は「春の到来を祝う異教の行事」にあるという説もあり、真相は定かではない

70. ウクライナにはろうけつ染めの技術によって表面に模様を描く「プィーサンカ」という復活祭の卵もある

復活祭にちなんだ遊び

71. またルーマニアには細かいビーズによって卵を装飾したイースターエッグもある

子どもたちに卵を探させる「エッグハント」(写真:Choreograph / PIXTA)

72. 復活祭の際、森や自宅の庭、室内などに卵を隠して子どもたちに探させる「エッグハント」という遊びがある

73. ソフトウェアの中に開発者が仕込んだメッセージを〈イースターエッグ〉と呼ぶのはこの遊びにちなむ

74. 例年ホワイトハウスでも子どもを招いて行われる「エッグロール」は卵の殻を割らないように転がすゲーム

75. この行事は1814年ジェームズ・マディソン大統領の夫人が米国議会議事堂のグラウンドで始めたとされる

76. ほかにもスプーンに載せた卵を落とさないように運ぶ「エッグレース」など復活祭にちなんだ遊びは多様

77. 復活祭でイースターエッグを運んでくるウサギのキャラクターは「イースターバニー」と呼ばれる

78. これは西方教会のみの習慣だが、16世紀~17世紀にかけて定着したといわれている

79. ウサギは繁殖力が高く多産なため「豊穣の象徴」とされ、英語圏やドイツではウサギ型の菓子も作られる

80. 2011年に公開された米国のコメディー・アニメ「イースターラビットのキャンディ工場」もウサギが主演

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