25.0%――。これは2017年卒の就活生の5月1日時点の内定率(リクルートキャリア「就職みらい研究所」の調査)です。就職活動中の大学生の4人に1人が、採用選考活動解禁日の1カ月前時点で「内定あり」と答えています。内々定や内定を確実に取得できる見通しという“みなし内定者”も含めると29.1%にものぼります。
こだわりを取り払い、頭を切り替える
一方で、2017年卒の就活も面接選考が本格化という段階で、まだ内定が出ないことに不安を感じる就活生やそのご家族も多いことでしょう。
しかし、無闇に焦る必要はありません。昨年は8月が採用選考開始で、今年のスケジュールよりも2カ月遅かったとはいえ、解禁1カ月前の7月1日時点の内定率は、49.6%でした。それに比べれば、まだこれからです。
実際、企業の採用担当の方々から、「まだ充足できていない」「説明会と面接を続けて、これから内定を決めていきたい」という声もお聞きしています。私の所属する部署は、企業の採用支援と学生の就活支援をしていますが、今年は、9月頃まで多くの企業が選考を続けそうです。
ただし、「まだ内定を取れず、このままではうまくいく気がしない」という人もいるでしょう。その場合は、現時点で内定がない事実を見つめ、なぜそうなったのかを、冷静に分析するべきでしょう。今やるべき3つのこととは、①頭の切り替え、②棚卸し、③面接対策の見直し、です。
多くの学生に接するなかで私が強く実感していることがあります。内定がなかなか出ない人に共通しているのは、性格でも出身校でもない、ズバリ「志望企業の絞り込み過ぎ」です。
情報不足やイメージ先行で、第1志望群以外は“あり得ない”状態になってしまっているのです。だからこそ、今、第1にするべきことは、こだわりを取り払って、頭を切り替えることです。
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