<ケース1>
地方国立大学で機械工学を専攻していたAくんは大のクルマ好き。就活は自動車メーカーに絞ってアタックし、内定を逃し続けていました。クルマに興味があるなら、B to C にこだわらなくても、B to Bの企業も視野に入れてはとアドバイスしました。そこでAくんは、メーカー系の開発会社や部品メーカーにアタックし、2社からの内定を得ました。
地方国立大学で機械工学を専攻していたAくんは大のクルマ好き。就活は自動車メーカーに絞ってアタックし、内定を逃し続けていました。クルマに興味があるなら、B to C にこだわらなくても、B to Bの企業も視野に入れてはとアドバイスしました。そこでAくんは、メーカー系の開発会社や部品メーカーにアタックし、2社からの内定を得ました。
<ケース2>
経済学部のBさんは、CMなどで身近に感じていた消費財メーカーを志望していました。面接でいいところまで行くものの、どこからも内定が出ず焦っているという相談を受けました。しかも、第1志望群が全滅するとは想定していなかったため、第2志望群はまったくイメージがないとのことでした。
経済学部のBさんは、CMなどで身近に感じていた消費財メーカーを志望していました。面接でいいところまで行くものの、どこからも内定が出ず焦っているという相談を受けました。しかも、第1志望群が全滅するとは想定していなかったため、第2志望群はまったくイメージがないとのことでした。
よく話を聞いてみると消費財メーカーを志望したのは、人と関わる仕事がしたかったからのようでした。Bさんはバイトでコーヒーチェーンの新店に関わり、立地に合わせたPOP展開やイベントを企画し、新しいルールづくりをチームで取り組みました。こうした経験から、チームで新しいものを作り上げるような仕事をしたかったのです。
だとしたら、有形商材のメーカーにこだわる必要はありません。チームで新しいものをつくりあげ、人の暮らしを豊かにする企業はいろいろあります。結局、Bさんは人材サービス業界に志望を変更。若い人が率先してプロジェクトを推進している人材会社から内定を得て、いまは事業企画の仕事をしています。
順調に思えても、第2志望群の設定を
AくんやBさんのケースでも分かる通り、情報量が少ないと思考が固まりがちで、当初の志望群以外の選択肢があることになかなか気づきません。CMで聞いたことのある会社や製品をよく見る会社などにこだわりがちですが、先入観やイメージに捉われずに幅広く情報を取ってみることも大切です。
たとえ順調に思えても、第2志望群を設定しておき、つねに情報収集だけはしておきましょう。熱心に就職支援をしている大学のキャリアセンターほど、こうした指導を徹底させています。
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