自己分析も業界研究も、第2志望群の掘り起こしも、第三者と話をすることではかどります。自分が志望する業界とは違うジャンルに進んだ先輩の話も積極的に聞いてみてください。
もう一つぜひ棚卸ししてほしいのが、ご自身の就職先に対する希望条件の優先順位です。希望条件に矛盾はありませんか。
例えば「企業規模が大きく安定している企業に入りたい、でも親がいうから、働く場所は地元がいい」と言っていたCくんの出身地には、従業員300人以上の会社は、地元百貨店など10社ほどしかありません。無理のある条件設定に気づいていないのです。
何を優先したいのか、自分にとって何がMUST(絶対に必要)で、何がWANT(希望)なのかを見直して、棚卸しをしましょう。
ワークライフバランスを重視するのか、社風が合うことが大切なのか、就社ではなく力をつけ次へステップアップするための会社選びがしたいのか――。何を第1条件にするかで、アタックする企業も業界も違ってきます。
初志貫徹は美しい言葉ですが、現状を認識して見つめ直すこともないまま、突っ走ってしまうのは危険です。内定が出ない現実にストレスをため込み、身動きがとれなくなってしまわないようにしてほしいものです。
過去の面接失敗が財産になる
そして、今すぐすべき3つめは、面接対策の見直しです。面接では自己PRの機会があります。履歴書にも自己PRやエピソードを書いていると思いますが、伝えようとしていることは、本当に自分のアピールポイントですか?
というのも、就活では『行動力があってリーダーシップのとれる』人が最有力と巷では言われています。しかし、これは学生間に飛び交う都市伝説のようなもの。実際には企業や部署によって求める人材は異なります。
例えば、社会インフラに携わる企業では「データを検証し積み上げて先に進む慎重さや忍耐強さ」が重視されたり、IT企業では「マルチタスクをチェックしながら納期通りに進められる自己管理能力」が求められたりします。
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