高卒外野手の栗山が、2億円を稼げるワケ 強みは、頭の良さと性格の良さ

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最近のプロ野球界では、「高卒外野手の人材難」が叫ばれている。

埼玉西武ライオンズの栗山巧(29)。高卒外野手として、球界最高の年俸を稼ぐ(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)。

2012年のドラフト会議で1・2位指名を受けた24人のうち、高校生外野手として選択されたのは、広島の“外れ外れ1位”の高橋大樹(龍谷大平安)ただ1人。

11年では、ヤクルトが“外れ1位”で指名した川上竜平(光星学院。プロでは内野手登録だが、12年は2軍で外野手として出場)のみ。

10年ではオリックスが“外れ外れ外れ1位”で獲得した後藤駿太(前橋商業)、日本ハムに2位で入団した西川遥輝(智弁和歌山。プロでは内野手登録)の2人だった。

プロに進むような選手は、高校時代に4番やエースなど主力として鳴らした者が大半だ。ピッチャーやキャッチャー、ショートのような専門色の濃いポジションと異なり、語弊を恐れずにいえば、プロに入るような能力を備えている者なら、ほとんどの選手が外野を守ることができる。

近年では、バッティングに特徴のある選手を外野に回して打撃面で力を発揮させるか、強肩や走力を活かすために外野手として起用するケースも見られる。「12球団最高の守備力」といわれる日本ハムの糸井嘉男、陽岱鋼、中田翔は後者に当たり、いずれもプロ入り後に外野へコンバートされた。

そんな潮流に反し、ある意味で異色の存在が西武の栗山巧だ。

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