なぜ東浜巨は「大学No.1」になれたのか?

恩師がうなる東浜の「逆算力」

大学ナンバーワン投手と評価される東浜巨。今年のドラフト会議では、3球団から指名された。(写真:日刊スポーツ/アフロ)

東浜巨は、凡才ではない。

沖縄尚学高校時代の3年時春、エースとしてチームを甲子園優勝に導いた。進学した亜細亜大学では1年時春から東都大学リーグで4勝を挙げ、新人賞を受賞。以後、4年時秋までに歴代4位タイの35勝、共にリーグ新記録の22完封、420奪三振と前人未到の成績を残した。2012年のプロ野球ドラフト会議では、3球団から指名されている。

だが、東浜は天才ではない。

今年の7月中旬、取材で亜細亜大学硬式野球部の生田勉監督に話を聞いたとき、驚きを隠せなかった言葉がある。

「東浜は大学生を相手に、のらりくらりというピッチャー。持ち球を最大限に生かしながら、記録も作っていますけどね。でも、プロに行くようなピッチャーは、少しコースが甘くてもファウルにさせるし、空振りを取れます。それがプロで活躍する条件。東浜には球の力はないと思います」

生田は、東浜がプロで活躍できるかを疑問視したのだ。同じ東都大学リーグ出身の澤村拓一(中央大学→巨人)、藤岡貴裕(東洋大学→ロッテ)と比べ、「もともとの球質が軽い」という。

では、なぜ東浜は「大学ナンバーワン投手」といわれるまでになれたのか。

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