主観を排した選手集めでチーム全体の力が向上した

オークランド・アスレチックスGM ビリー・ビーン

主観を排した選手集めでチーム全体の力が向上した--オークランド・アスレチックスGM ビリー・ビーン

2002年、米国大リーグでシーズン中に20連勝という偉大な記録が生まれた。達成したのは“貧乏”球団のオークランド・アスレチックス。大リーグにはアメリカンリーグとナショナルリーグがあるが、20連勝はアスレチックスが所属するア・リーグで今も破られていない記録である。

当時アスレチックスが選手に払える総額年俸は4000万ドル程度だった。これはニューヨーク・ヤンキースなど、“お金持ち”球団に比べて3分の1ほどでしかなかった。02年のシーズン開始前、そのヤンキースに数少ないスター選手を引き抜かれ、アスレチックスの戦力ダウンは否めなかった。

そこでアスレチックスのゼネラルマネジャーであるビリー・ビーン氏は、野球界では常識外であった独自の手法でチーム編成に取り組み、見事に冒頭の快挙を成し遂げる。

一連の改革は11年に公開された映画『マネーボール』でも描かれた。ビーン氏役は人気俳優のブラッド・ピットが演じ、第84回アカデミー賞では作品賞・主演男優賞など6部門でノミネートされた。

限られた予算の中でそれまでの常識を否定したビーン氏の取り組みは、景気低迷下で、かつての成功モデルが通じなくなった現代の一般ビジネスにも参考になるところがありそうだ。

ビーン氏に改革の狙いを聞いた。

 

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