「バーは、酒と会話でできているので、不特定多数の意見は参考にならないんですよ。自分と好みの似ている人が評価している店なら、だいたい、カウンターに座ったときの様子が想像つくし、はずれも少ないですから」と、Y氏。
「逆に、決まった常連たちだけで盛り上がってそうなバーも、想像がつくし、そういう店は、一見の客には居心地が悪いので、なるべく避けますね」
「仕事帰りにバーに寄るのは、やはり、大きな仕事が終わって気持ちをリセットしたいときか、逆に、疲れがたまりすぎて、何とかしたいときかなぁ」
「バーは、会社人間が、会社でしょってる看板を下ろして行くところなので、いやおうなしに、人間力というか、コミュニケーション力が磨かれるんですよ。そんなところも、若い人に、行きつけのバーをもってほしいと思う理由ですね」
いかがでしょう? クールダウンの場として、バーを活用できる男は(あ、女も、です。もちろん!)、仕事もできる。深く同意、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
店側は、こんなところを見ています。
さてさて、あなたは、首尾よく、下調べしておいた目当てのバーに、同伴者を確保して、入りました。
ここから先の行動は、あなたが、そのバーの常連さんになれるか、あるいは、その店があなたにとって、行きつけとして使えるバーになるのかを、決めます。
お客さまがバーを選ぶように、バーもまた、新しく入ってこられた方が、はたして常連さんとしてお迎えしていいお客さまなのかを、口には出さないけれど、見ています。
それは、そのバーを大事に思い、そこで過ごす時間を大切に通ってくださる方たちのために、バーの大きな付加価値のひとつである、「(そこでしか味わえない)雰囲気」を守るための、品質管理の作業でもあります。
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