"たった80年前"に日本が起こした「戦争の過去」 子どもたちにきちんと伝えられていますか?

日本の「アジア侵略」と第2次世界大戦
今から約170年前、鎖国をしていた日本に黒船が来航し、日本は開国しました。江戸幕府に代わって新しい政府が誕生し、近代化を進めていきます。
当時、イギリスやフランス、アメリカなどの欧米の国々は、世界に勢力を拡大し、アジアやアフリカ、太平洋地域を次々と植民地にしていました。日本も欧米諸国に対抗するため、徴兵令によって国民に兵役の義務を課し、軍隊をつくりました。
そして、中国にあった清という国との戦争(日清戦争)や、ロシアとの戦争(日露戦争)で勝利を収めると、中国の一部や台湾に勢力を広げ、さらには韓国を植民地化しました。こうして日本は、欧米諸国に肩を並べる大国としての地位を築いたのです。
その後、第1次世界大戦にも参戦した日本は、ますます勢力を広げていきます。
1931年、中国東北部の満州で、日本軍(関東軍)は鉄道の線路を爆破し、これを中国側のしわざだとして軍事行動を始めました(満州事変)。翌年、日本軍は満州国の建国を宣言し、これをきっかけに日本は満州を実質的に支配しましたが、この行為は国際社会から批判されました。
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