バーは大人の学校である 新人が、癒しと学びの場を使いこなすための3つの心得

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こんにちは、矢田部です。東京、下北沢で、2002年から「割らない酒」をコンセプトにしたHolly(ホリー)というバーをやっています。

昨年11月からスタートした、「『大人飲み』のススメ」。最終回は、社会に出たばかりのフレッシャーズの皆さんのために、これから職業人として人生をおく送るなか、いろいろな局面で役に立つバーでの作法を、3つの心得にまとめてみました。

後半の、「酒は大人の教養である」は、「ビール」。長い歴史を持ち、種類もさまざまな世界のビールについて、好みの銘柄をオーダーするためのちょっとした知識と、店とのコミュニケーションの仕方をご紹介します。

最後に、番外編として、バーのカウンターから見えてきた社会の移り変わりについて、少しお話ししたいと思います。

バーの作法―酒を味わい、交流を楽しむためのもの

心得その1は、「謙虚であれ」ということ。学生時代にどんな栄光に輝いたことがあっても、社会に出たら「自分は何も知らない新人なのだ」という自覚が大事ですよね。これはバーにおいても同じ。

ひとりで、あるいは先輩に連れられて、初めて入ったバー。メニューを見ると、幸運なことに、知っている銘柄もある。店内の会話も、学生時代に学んだ分野に近い。

「よし!」

たいていの新人さんは、ここで、自信を得て、ほかのお客さまと対等に、会話に加わろうとします。あるいは、店主に対し、メニューにない、かつて自分が飲んだ経験のある銘柄を「○○はありませんか?」と、わざと聞いてみたり。思いきり、自己アピール。

実は、これは、店内を気まずくする、もっとも避けなければいけない行動なのですが、本人は気がついていません。

次ページその店ならではの雰囲気を尊重するということ
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