バーへは、ひとりで行こう。 忘年会シーズンは「行きつけ」を見つけるチャンス。

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こんにちは、矢田部です。東京、下北沢で「割らない酒」をコンセプトにしたバーをやっています。

 今年もあと1カ月。泣いても笑っても、ということで、忘年会シーズン突入ですが、本題に入る前に、先週のうれしいお客さまのことを、少しお話しさせてください。

 

ドアを開ける夜――ひとりなんですけど、いいですか?

それは11月半ば、平日の22時前。
 20代後半と思われる女性がひとり、うちの赤いドアを開けて、「ひとりなんですけど、いいですか?」と入ってらっしゃいました。

お話をうかがうと、Yahooニュースの地域欄に転載されていた、この「大人飲み」の1回目を読み、HPで場所を探して、来てくださったとのこと。

春からずっと休みなしで仕事をしてきて、明日が久しぶりの休日なので、あのバーに行ってみたい、と。

美大を出て、フリーで映像や立体制作など、アート系のお仕事をされていて、「さいきんやっと軌道にのったので」、「1杯で帰るはずだったのに」と、こちらがおすすめするウィスキーを4種類、「おいしいです」と、心からリラックスした様子で、召し上がってお帰りになられました。

バー冥利につきた夜でした。

※伝言です。Mさん、ほろ酔いで書いていただいたせいか、メルマガが戻ってきてしまいました。もしこの回も読んでくださっていたら、正しいアドレスを教えてくださいね。ではでは。

 

バーの語源―そもそもバーというものは

「行きつけのバー」の探し方の前に、まず、前回少しお話しした、バーの語源について、手短に。

カウンターがあり、酒あるいはそれに準ずるものをグラス単位で注文できるのがバーのいちばんの特徴ですが、その語源については、さまざまな説があります。

次ページバーの語源、3つの説。
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