日本人が語らない「お金を稼ぐことは健康的」

出口氏と同性婚カップルが語る「現実」

ライフネット生命・出口会長とLGBTカップルの対談、後編です。
『働く君に伝えたい「お金」の教養』の著者でライフネット生命保険代表取締役会長兼CEOである出口治明さんと、『同性婚のリアル』の著者でLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーの英語の頭文字を取った総称で、性的少数者を指す)アクティビストの東小雪さんと増原裕子さんが刊行記念鼎談を行った。同性と異性のカップルではどこが違うのか? 幸せの定義とは? などについて語ってもらった前回に続き、今回は日本人がなかなか表だっては語らない「おカネ」の話について取り上げてもらいます。

お金を稼ぐことは健康的なこと

東小雪(以下、東): 出口さんの『働く君に伝えたい「お金」の教養』の話をしてもいいでしょうか。実は私、今回の対談のお話が来る前からこの本を読んでいて、すばらしい本だと思っていたんです。

というのも、私が20代の頃は、おカネを稼げなくてすごく苦労してきて、やっと最近になって身を立てられるようになりました。だから就活に悩んでいる人とか、どうやって働いていくのか、おカネを稼ぐとはどういうことか、まだ働いたことがなくてわからない人には絶対に読んでほしい。それから、「社会の中で自分の力をこういう風に発揮したい」と思い始めた30歳くらいの私の同世代にも読んでほしいと思いました。この本には短い言葉でものすごく深いことが書いてあって、なんというかエッセンスがギュッと詰まっていますよね。

増原裕子(以下、増原):しかもすごくわかりやすいですよね。

:たとえば、本の中にも出てくる「衣食住が満たされるまではお金がすべて、そう言いきってもいい」とか、「お金が蛇口から水が出る以上に自分の足で立っている感覚は尊い」とか。私自身の20代の経験から、この短い言葉がいかに大切かっていうのが身に染みていているので、スッと腑に落ちてきました。これを20代のうちに読めるっていうのはすごくいいことだと思います。

増原:38歳の私が読んでも、今まで漫然とあまり考えてこなかったことが書かれてあって、ちゃんと考えなきゃいけないと反省しました。

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