保険相談に来る人のなかには「何を聞いたらよいのか、それがわからない」と言う人がいるそうです。友人のファイナンシャルプランナーがそう話してくれました。
そのような場合、まずはその人の知りたいことを探り出すことから相談を始めなければなりません。その分、手間と時間がかかります。しかし、そこはファイナンシャルプランナーも手慣れていますから、上手に顧客の潜在ニーズを聞きだしながら相談を進めるようです。
今回は、このように「保険はさっぱりわからない」という人にもお勧めできる保険相談の受け方についてです。
枝葉末節な保険情報でますます混乱してしまう
保険は決して難しい商品ではありません。それでも「保険はよくわからない」と多くの人が考えてしまうのはなぜでしょうか。
その理由のひとつは、世の中にあふれている保険情報にあります。保険について書かれた本、よく目にする雑誌の保険特集、ネット上の保険情報などです。そのほとんどが、保険商品や保険の仕組みを説明しているものです。わかりやすく書かれているようですが、やはり細かく、どうしても複雑です。保険は金融商品ですから、その仕組みが簡単に理解できるはずがない、と言わんばかりです。
ところが、本当に保険を理解するためには、このような細かな保険情報はさほど必要ありません。むしろ、枝葉末節な情報のおかげでかえってわかりにくく、混乱してしまうことが多いのです。車を買う場合、メカやパーツについての専門知識がなくても何の支障もありません。自動車本来の機能さえわかってさえいれば、問題なく自分の欲しい車を選べます。保険の場合も本当は車と同じです。
「保険はそもそも必要なのか?」「どういう時に保険は役に立つのか?」「保険の手数料はいくらなのか?」。このような素朴でシンプルな疑問に答えてくれる情報こそが重要なのです。
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