日本人が語らない「お金を稼ぐことは健康的」 出口氏と同性婚カップルが語る「現実」

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増原:今回の御社の取り組みは、大きな変化だと思っています。その一方で、これからはもっといろいろな生き方があって、いろいろな家族の形態が生まれると思うので、死亡保険金の受取人を、たとえば友達などにすることはできないのですか?

出口:ご意見ありがとうございます。生命保険の本質はレバレッジにあります。たとえば、もしものことがあったら、3000万円くらいのおカネを大事な人に残したいと思ったとします。ライフネット生命の保険料だと、30歳の人であれば毎月3000円くらいの保険料で、そのレバレッジが手に入ります。保険料を1年払っても約3万円。3万円払って、いざというときに3000万円が手に入るということは、レバレッジは1000倍になるのです。

増原:はい、そうですね。

出口:でも、そうなると必ず起こるのが、悪用です。約250年前のロンドンで生命保険は始まりましたが、外国で心配されたのは、たとえば植民地から養子をたくさんもらってきて、保険をかけて殺害し、保険金をだまし取るということでした。レバレッジが大きくなると、同時にモラルリスクも発生してしまうのです。

増原:確かに悪用できちゃいますからね。

出口:大切なのはバランスです。保険が内閣総理大臣の免許事業になっているのは、きちんとチェックしてモラルリスクを発生させないためです。

増原:同性のパートナーが保険を受け取れるためには、きちんと家族のようになっていればいいわけですか?

出口:そうですね。当社では、異性の事実婚の場合はもともと受取人に指定できるようになっていましたので、その仕組みを参考に同性パートナーの場合にも適用しました。たとえば一定期間の同居の事実を確認するために住民票をご提出いただいて、また、婚姻関係に準じた共同生活を営んでいることを確認する書類にお二人にサインをいただくことで、受取人になっていただけるようにしました。

血縁にとらわれない関係性

増原:自治体が発行するパートナーシップ証明書がなくても、御社のように独自で同性カップルが保険の受取人にできるのは、私はすごくいいことだと思っています。ほかの生命保険さんもどんどん続いていますが、まだパートナーシップ証明書があることが条件になっている場合が多いので、それだと特定の地域に限定されてしまいますから。

出口:今は、渋谷区と世田谷区と、三重県の伊賀市だけですね。

: 6月から兵庫県の宝塚市もはじまりますね。

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