柳下拓也:僕らの場合、まさに今、2人同時に就職活動をしていまして。最終的には自分次第だと思うんですけど、生後4カ月の子どもを育てながら就活するのは、正直厳しい部分があります。
柳下桃子:2人の説明会がかぶっている時は、学生の友達にその辺りでベビーカーを押してもらっていたり、家で面倒をみてもらったり……。どうしても預け先がなくて、企業の説明会に子ども連れで行こうとしたところ「安全を確保できないから」と、断られたこともあります。
E:私の場合、就職活動中、企業には「子どもがいる」ということは伝えていませんでしたね。内定が決まってから、「ちょっと話があります」って打ち明けました。
毛利優子:私は面接の時点で伝えました。履歴書に書く欄もないし、面接官の方もまさか子どもがいるとは思っていないので、どのタイミングで言えばいいかわからなくて。
育休制度が手厚い会社は増えているものの…
H:そうそう。だから現在勤務先である企業(大手総合商社)から内定をいただいたタイミングで人事の人に打ち明けたら、なんか問題あるの?って、逆に聞かれましたね。「就職して1年目に子どもができるのも、もともと子どもがいるのも一緒だから」と、歓迎してくれました。
太田:いい会社なんですねえ。
柳下拓也:ただ、同じスペックの就活生が2人いて、どちらを採るか迷ったときには、すでに育児があって残業も転勤もできない学生を選ぶ会社はないわけで……。そう考えると、やっぱり就活は子どもがいるだけでビハインドなんですよね。
会社説明会などで育休・産休について質問をすると、最近はうちも力を入れているので大丈夫ですよ、とは言われるんですけど、はたして新入社員がそれを使えるのか? とも思うし……。
柳下桃子:企業側も、育児中の新卒を採用する前例がないみたいで、たぶん大丈夫とは言われるけど、それ以前に、受けたところで落されるかな……という空気は感じますね。
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