学生結婚・出産で、実際キャリアは積めるのか 困難だらけ!でも企業も社会も変わり始めた

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太田:以前、ある大手企業の管理職の方から、新卒の女性が妊娠したことについて、批判的な言い方で相談を受けたことがあります。入社して3年ぐらいは出産とか言わず、がむしゃらに働くのが当たり前だ、という価値観は、まだ強いですよね。

でも、優秀な学生を確保するために、企業側も少しずつ変わってきてます。ユニ・チャームは、入社前後に出産予定の女性に対し、内定を最高30歳まで先延ばしできる取り組みを発表しましたし、ライフネット生命保険も、30歳未満なら誰でも新卒応募できる制度を作りました。新卒一括採用だけにとらわれない、新たな採用形態が出てきています。

柳下拓也:もともと僕自身は「バリキャリ」を目指していましたが、最近は考え方が変わってきました。育児しながら働くことがいいことだという風潮も高まっているし、男性も仕事と育児をうまく両立できる働き方ができればいいなと。彼女のほうがバリバリ働きたい人なので、僕がサポートする方向も考えつつ、働き方革命を推進しているようなベンチャー企業やNPOも、就職先としてアリかなと模索してます。

柳下桃子:最近も、東証一部上場企業の採用説明会に、親子3人で行ってきました。

そのときそのときでキャリアを組み直せばいい

太田:子連れで説明会に受け入れてくれるのはありがたいですね。社会人になったら、毛利さんや石川さん夫妻のように、数年かけてキャリア設計していくのも十分アリかと思います。

H:うちの会社も、僕が新入社員のときと今とでは、社内のムードが変わってきました。イクメン的な人もどんどん増えているし、今後も時代が変わっていくと考えると、就職活動はまず、今自分が本当にやりたいことを目指すのがいいんじゃないでしょうか。

僕はいま26歳で、長男が20歳になった時は42歳。まだバリバリ活躍できる年だと思う。社会人って学生と違ってすごく長いので、そのときそのときでキャリア設計を組み直して、頑張ればいい。最初にこうじゃないとダメだ、なんて決めずに、とりあえず今心からやりたいことを目指して、それでダメだったらまたそこから考えればいい、と感じています。

太田:制約も多いかもしれないけれど、まずは本能に従って、やりたいことも諦めないという気持ちは、キャリア設計をする上でも重要ですね。皆さん学生パパママとして、世の中にアピールしたいことはありますか?

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