転職してきた地雷のような社員について紹介してみましょう。ここまで仕事ができない人はいるとは……と思える存在に遭遇したことはありますか? 面接試験ではハキハキして元気がよかったのに、いざ採用してみると職場で文句ばかり言っている。
「そこまでは無理です」
「そんなこと、やったことありません」
「一人じゃできないので、教えてください」
……。頼んだこちらが悪いとばかりに、やれない・できないの倍返し。仕事ひとつ頼むのにもとんだひと苦労。あのときの「何でもやります、やらせてください」というセリフは何だったのか。また、書類にあった輝かしい経歴は何だったのか。
かくいう私も会社を経営していますが、自社での経験も含めて過去に何回か「してやられた!」ことがあります。
たとえば、専門商社から転職してきたAさん。自分の能力は高いが、上司と合わないという理由でやってきたとのことで、求人サイトを通じての応募。なるほど履歴・経歴書を見ると実に華やか。一流大学を卒業して一流企業へ。一流商社で高い業績を上げ、メンバーとの関係も良好。人材育成もきちんとやっている。非の打ちどころがありません。こんな優秀な人材を雇わない手があるでしょうか。
「でも、そんな優秀社員なら上司と合わないと退職を申し出れば、周囲が止めるはず。なぜ、止め切れなかったのだろうか?」
くらいは考えればよかったのですが、後の祭り。実際に採用してみると、これが聞いていたのとは180度違いました。優秀どころかまったく役に立たない。スケジュール帳はつねに真っ白。毎日毎日、オフィスでただ本を読んでいるだけなのです。
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