「うちの若手社員は何を考えているのだろう。想定外の行動をするので困るよ」
と、ぼやく先輩社員をよく見掛けます。時には、想定外の行動で周囲に大迷惑をかける地雷となる場合もあるはず。取材した企業では、その地雷が爆発して大騒ぎになりました。
ある食品メーカーでの話です。その会社では入社2~3年目の若手社員たちを工場現場で体験作業させるのがしきたり。その初日に工場全体の様子を理解させるため見学会が行われたのですが、彼らが「ありえない行動」をとったのです。
工場見学といっても社員向けですから、一般向けのそれとは違います。かなり奥の部分や細部まで入り込んで、製造工程を見学することになります。
たとえば、商品をビンに詰めるところや、ラベルを貼られた製品がコンベヤーの上をダーッと流れてくるところをすぐそばで見るわけです。当然、社員だから変な行動はとらないはず・・・・・・との安心感があったので、工場のラインが手に届く場所まで近づけ、厳しく監視もしていませんでした。
ところが、これが甘かった。なんと、ビンを手に取って匂いをかいだり、あげくの果てには商品をポケットに入れ始めたりしたのだそうです。
その行動に気づいた工場の関係者は、注意をするのをためらうほど、唖然としたそうです。しかし、ありえない行動ですから、教育的指導をする必要があります。
「なぜ、こんなことをするんだ」
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