職場の地雷社員に気をつけよう[その3]

高城幸司の会社の歩き方



すると、若手社員は反省するどころか、「やるなとは言われていません」と言い返してきたのです。確かに、普通の工場見学であれば事細かに注意事項を説明するのですが、今回はそれを怠っていました。

ちなみに、商品をポケットに入れたのは国立大の大学院を出た、将来を渇望されるはずの人材。本人は、持ち出し禁止と書いていないし、たくさんあるのだからもらってもいいだろうと考えたようです。さらには、こう主張しました。

「別に私欲のために取ったわけじゃない。製品に興味があっただけです。自分の会社の製品を、社員の私が(資料のサンプルとして)持ち帰って、研究や勉強に役立てることの何がいけないのですか?」

もしも自分たちが製品を触ったり取ったりすることで、会社に何か損失を与える可能性があるのなら、それを会社側は自分たちに事前に言うべきである。なぜなら、自分たちは研修でここまで来ているのだから。悪いのは説明を怠った工場の人たちであり、自分たちを工場に連れて来た人たちであり、ひいては会社である。とまあ、そういうわけなのです。

こちらが思う常識が通用しない、自分たちにはありえないことを平気で行う部下の行動で工場のラインはストップし、大騒ぎになりました。

このように、説明しなければ理解できない地雷社員が増えています。では、こうした行動が悪いということに、本当に気づいていなかったのでしょうか?

おそらく、気づいていたはずです。自己を正当化できる状態を見つけたらとことん利用しようとする、困った思考の持ち主なのです。こうした社員に職場で遭遇したら、何事も具体的に示して「言い逃れ」をさせないようにしたいものです。

 

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